ブロガーは現代タコ部屋の住人

Sweatshop

Matt Buchanan の場合:Marilynn K. Yee/New York Times

ニューヨークタイムズで話題の記事。

インターネット時代になってタコ部屋の過酷な労働環境が再現されているのではないかというのだ。

記事のタイトルは「インターネットの世界では四六時中[24/7:毎日24時間週7日、年中無休]のストレスでブロガーは倒れるまで記事を書く」と刺激的だ。

New York Times: “In Web World of 24/7 Stress, Writers Blog Till They Drop” by Matt Richtel: 06 April 2008

平均的にみると大したカネにならないのに、睡眠も削って、千分の一秒を競って、死ぬまで働くブロガーの例が何人か出てくる。

身につまされるブロガーも多いのではないだろうか。記事に対する反響もたいへん大きいようだ。

ブロガー必読だが、幸い記事の全文がとてもこなれた日本語で読める。satomi 氏[Long Tail World]の翻訳だ。

Long Tail World: “NYタイムズが伝えた死ぬまで働くブロガーの過酷な労働環境:Blogging Till They Drop – NYT“: 06 April 2008

     *     *     *

長時間労働で過労もままあり、報酬は出来高の人が多いが、縫った服の枚数ではなくブログエントリの本数で決まる。-これがデジタル時代のスウェットショップ。人呼んで「自宅」である。[以下日本語は satomi 訳による]

They work long hours, often to exhaustion. Many are paid by the piece — not garments, but blog posts. This is the digital-era sweatshop. You may know it by a different name: home.

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Gizmodo で働く Matt Buchanan(22才、冒頭写真参照)の場合、ニューヨーク Brooklyn の小さなアパートが彼の寝室兼仕事場だ。

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夜は大体5時間睡眠、まともに食事も摂れない時も多いらしいが、氏の場合ちゃんと栄養は摂っており、― コーヒーに毎日プロテインのサプリを溶かして飲んでいる。

He says he sleeps about five hours a night and often does not have time to eat proper meals. But he does stay fueled — by regularly consuming a protein supplement mixed into coffee.

が、誤解してもらうと困るのだが、ニューヨーク大学を出たばかりの氏は今の仕事が大好き。最新の製品、最高の製品の話を世界中の読者と語り合いながら記事に書き、それでお金がもらえるのだから最高だと言う(いくらかは教えてくれない)。

But make no mistake: Mr. Buchanan, a recent graduate of New York University, loves his job. He said he gets paid to write (he will not say how much) while interacting with readers in a global conversation about the latest and greatest products.

「1日何千人という人が自分の書いたものを読んでくれる。 ― これはすごいことですよ」。そして、やはり疲れる。「ただ横になりたいだけ、ということもありますね」

“The fact I have a few thousand people a day reading what I write — that’s kind of cool,” he said. And, yes, it is exhausting. Sometimes, he said, “I just want to lie down.”

休むつもりもないのに、うっかりコンピュータで眠りこけてしまうこともある。

Sometimes he does rest, inadvertently, falling asleep at the computer.

「連絡して返事がないと、こう判断するんです。:マットのやつ、また陥落中だなって」-Gizmodoのブライアン・ラム編集長はこう語る。「これまで4回か5回、ありましたね」[satomi 訳]

“If I don’t hear from him, I’ll think: Matt’s passed out again,” said Brian Lam, the editor of Gizmodo. “It’s happened four or five times.”

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好きだから、本人が満足しているからという陰で、デジタル時代のタコ部屋[sweatshop:労働搾取工場]が進展していることになるのか・・・

ほかにも気になる事例豊富なので、ぜひ全文ご一読ありたし。

[原文:New York Times
[和訳:Long Tail World

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2件のコメント on “ブロガーは現代タコ部屋の住人”

  1. satomi より:

    タコ部屋! それそれ! w

    shiroさんもOmMalikもドクターストップかかってましたもんね…。みんなNYT史上最悪の記事だ、記者だってポックリ行くだろ、てめ~、って反応してるのが面白かったです。

  2. shiro より:

    > satomi さん
    気に懸かっていた記事だったので satomi さんの流暢な訳で読めて ハッピーでした

    tele-commuting といっているうちに 職場が自宅に侵入してきて 職住の境が分明でなくなってきている・・・
    身につまされるひとが たくさんいるのじゃないでしょうか

    satomi さんだって このところ出ずっぱりですよ
    お互いに身体を労りましょう・・・


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